乙女峠まつり
島根県津和野町では、毎年5/3に「乙女峠まつり」が開催されます。
津和野は、江戸時代末期~明治時代初期にかけて行われたキリシタン弾圧で多くの信者が流配された地であり、ここで37名が殉教しました。
乙女峠まつりでは、流配されたキリシタン達の足取りをたどって、津和野カトリック教会から乙女峠までの道を巡礼します。
今年は、3人のカト研生と一緒に参加しました。


いつもは静かな津和野町ですが、この日は道が人で埋め尽くされます。全国からたくさんの信者が訪れました。外国からこの日のために来日した人もいました。



乙女峠に入ると、名前と数字が書かれたのぼりが目につきます。これは殉教者たちの名前と、彼らがこの地で殉教したときの年齢です。



乙女峠マリア聖堂に到着後、聖堂前の広場で殉教者のための屋外ミサが行われます。


ミサが終わった後は、帰る時間まで津和野の町を散策しました。


はじめて乙女峠まつりに参加した人は、あまりの人の多さと熱狂ぶりに驚くと思います。筆者が去年参加した際は、殉教に関する行事なのになぜこのような雰囲気なのか不思議でした。今では、殉教者たちを讃えるとともに、私たちが今信仰の自由を手にしている喜びを分かち合っているからなのだと理解できます。
