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クラブ等活動報告

『国立科学博物館の吉川夏彦先生にご講演頂きました!!』

ご縁があり、7/13(日)に、生物部の中高生を対象にして、国立科学博物館の吉川夏彦先生に広島学院生物階段教室でご講演頂きました。

別の用事で広島学院に来られる予定があったので、短いもので良いのでお任せしますと講演をお願いしていたところ、『国立科学博物館の研究員ってどんな仕事をするの?』『専門の研究分野について』の2本立てで、中学生にも分かりやすい内容でしっかり講演して下さいました。本校の生徒達のためにお忙しい中、時間を割いていただき、ありがとうございます。

博物館には、地域の資料の保存の意味だけでなく、世界中の研究者がアクセスできる研究拠点の意味があるということをお話されていました。また、国立科学博物館にあるアルコール漬けの液浸標本の古いものには、100年近く液をつぎ足しながら引き継がれているもののあり、自分の代で失うわけにはいかない、引き継がれてきた大切な資料というお話をされていました。

吉川先生がサンショウウオの専門家だとは伺ってはいたのですが、もともと日本全土に1種類しかいないと分類されていた小型のハコネサンショウウオのミトコンドリアDNAを解析して、系統分類し、5種の新種の登録に関わったというすごい先生でした。シコクハコネサンショウウオの学名(Onychodactylus kinneburi)の『きんねぶり』は四国のハコネサンショウウオの地元での呼び名だそうです。その呼び名を残したいと思い、その学名をつけたとお話されていました。

最後に、みんなでオオサンショウウオポーズで記念撮影をしました。吉川夏彦先生、お忙しい中、はるばる広島学院まで来ていただき、ありがとうございました。また、写真の真ん中にいるのが生物部OBのM君です。M君は、筑波大学の大学院でサンショウウオやヘビの研究をしており、そのつながりもあって今回、吉川先生がご来校されました。また、M君の右の方が、広島で活動されている芸術家(造形作家)の三澤はじめ先生です。オオサンショウウオをはじめとした両生類関連の作品を多く作成されており、例年、広島学院の文化祭で作品の一部をお借りして展示させて頂いております。詳しくは過去の生物部HPをご覧くださいhttps://www.hiroshimagakuin.ed.jp/club-post/club-post-42599/

今後も、引き続き様々な人とのつながりの力をお借りしながら、自分達でも力を発揮しつつ生物部員皆で力を合わせて頑張っていきたいと思います。