いのちの大切さを学ぶ【中2IL】
今週は昨日から中間試験が始まっていますが…

今回は中2のILについてお伝えします。
中2ILの1学期のテーマは「生命倫理」です。
特に前半は、「生命誕生の神秘と喜び」をテーマとしています。
先週は2コマ授業があり、水曜日には助産師の方々を招いての講演会を行いました。
今回来てくださったのは、広島市南区にある「れいこ助産院」の名誉院長、前原さんと、院長の田中さんです。

講演では、これまで助産師としてお仕事をされる中で出会われてきたお母さんたちの写真を紹介していただきながら、「赤ちゃんはどのようにして生まれてくるのか」ということを、さまざまな角度からお話しいただきました。

また、骨盤の模型と赤ちゃんの人形を使いながら、赤ちゃんがどのようにして産道を通ってくるのかを実演してくださいました。
「赤ちゃんの頭の骨はまだ完全につながっておらず、頭蓋骨を折りたたむことで頭のサイズを小さくできる子もいる」
「骨盤の形に合わせて、回転しながら生まれてくる」
など、生徒たちは初めて知ることに驚きながら聴いているようでした。

質疑応答では、「出産の際に、パートナーに一番してほしいことは何ですか?」「授乳中は母親が睡眠不足になると言われていましたが、それに対して男性ができることはありますか?」など、男子校の生徒として「男性に何ができるのか?」を考えながら、質問をしてくれました。
2コマ目の金曜日の授業は、作文の回し読みです。
作文のテーマは、「自分が生まれた日のことを親に聞く」というもの。2週間前から課題を出していました。
思春期の男子にとってはなかなか辛いものがありますが、頑張って書いてきてくれました。

お互いの作文をじっくり読む生徒たち。
妊娠〜出産〜産後は大変な苦労を伴い、一つとして確実で無難なお産などありません。文章一つ一つに、ドラマやエピソードがあります。

こうした活動を通して、生徒たちが「人ひとりの命が生まれ、育つことは、簡単なことじゃないんだ」「自分は大切にされている存在なんだ」ということを感じ、まずは”I”、自分が大切にされていることを実感することが、”for others”、他者を大切にすることの土台になればと考えています。