12月4日(木)。2学期期末試験の試験1週間でしたが、川本隆史先生(本校の9期生)をお招きして5回目の「Cura Personalis」を開催しました。
今回は安部公房の短編「鞄」を読んで、作品の中に出てくる「自由」について話をしました。冒頭、川本先生に「自由」という言葉の意味について話していただいた上で、参加者一人一人が作品を読んで考えた事や感想を話していきました。


興味深かったのは、当然のことながら、同じ作品を読んでも一人一人の考えや感じた点が異なる事でした。川本先生は話題になった点について、一つずつ丁寧に深めていく話をされました。
今回はある意味で「読書会」のような形式になりましたが、同じ作品を読んでも、その作品に対する他の人の受け取り方に触れることによって、その作品が多面的に理解できる面白さが体験できたと共に、作家が作品に秘めた「想い」について深く考えさせられる機会となりました。