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講話

9月9日 朝礼

おはようございます。
 今朝は、最初にみんなに伝えておきたいことがあります。
 始業式でも話題になっていた優勝休日のことですが、結論から言うと、残念ながら無しということにします。

 優勝休日というのは、6年前、当時の李校長先生が、登山部がインターハイで優勝したお祝いに、特別に1日学校を休みにしたことから始まったのだと思います。この6年間で4回優勝休日がありましたが、一方で、近年、気象警報が出て臨時休校になることが増えてきたし、冬にはインフルエンザで何日か学年閉鎖にもなっています。こうした臨時休校が増えると、どうしても、土曜休日とか夏休みなどの長期休暇に、代わりの授業をしなければなりません。今年も、1学期に2日、そして先週も1日休みになり、また休校があるようだと、補填授業が必要になるだろうと思います。このように、6年前と比べて、臨時休校が増えてきましたが、なるべく休みの日には授業をしなくても済むようにしたいので、今後、優勝休日は設けないことにします。
 がっかりさせて申し訳ないけど、その辺りの事情をよく理解してください。

 さて、話を続けますが、もちろん、休日がなくなったからと言って、今回の金メダルや将棋の全国優勝の輝きが変わるわけではありません。みんなもそう思っているでしょう。1学期にも少し話しましたが、こういった快挙の裏には、必ず彼らの挑戦しようという強い気持ちがあったと思います。私はこの挑戦するという気持ちを、みんなも大切にしてほしいと思っています。特に、みんなのように若いうちは、時には自分の能力を超えているかなと思うようなことにも、積極的に挑戦するべきです。そうすることで、人は成長していくものです。私ぐらいの年齢になると、そんなことをしても「ほどほどに」と言われるのが落ちでしょうが、みんなはそうではありません。「ほどほどに」とか「そこそこに」というのでは、はじめから高みを目指すことを諦めているようで、成長の機会にはなりません。また、挑戦すると言いながら、ちょっと失敗したり挫折したりすると「どうせ自分には無理だ」とか言って、簡単に諦めてしまう人もいます。難しいことに挑戦しているのだから、困難なのは当たり前です。それでもやっていこうという強い気持ちがないと、挑戦しているとは言えません。もちろん、努力したけども挑戦を断念しなければならないというときもあります。そのときは、潔く、言い訳をせず、諦めなさい。それはそれで、決して無駄な挑戦ではなかったはずです。

 「成功」の対義語は「失敗」でしょうが、ある人が「成功」の対義語は人生においては「挑戦しないこと」だと言っています。確かに、まずは挑戦しないと成功はありえません。広島学院は、色々なことに積極的に挑戦する、そういう生徒の活気に満ちた学校であればいいなと思います。