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講話

1月19日 朝礼

おはようございます。
 高3は今日はセンター試験の自己採点のため、2時間目から登校することになっています。特に高校生は、高3の頑張っている姿を見て、自分もやらなければという気持ちにならないといけない。廊下に掲示している「自学自習」が問われることになりますが、その話の前に、今日は風紀委員長から話があります。

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 さて「自学自習」についてですが、始業式でも話したように、社会に出たら必要なことは自分で学び吸収しなければなりません。どのように学べばよいかも、自分で考えなければなりません。自学自習できる力や意欲を育てることは、今のみんなにとって、重要な課題の1つです。

 みんなとっての自学自習というのは、授業では扱わないことを自分で勉強するということもあります。それはそれで大切ですが、ここで言いたい自学自習は、授業で聞いたことを自分のものにし、理解を深めていくための勉強のことで、本来人に言われなくても自発的にやるべきものです。授業を聞くというのは、どちらかというと受け身の形の勉強です。受け取る形で自分の中に入ってきた知識や技術は、自分では分かったつもりでも、実は自分のものにはなっていないことがよくあります。狭い範囲でしか見えてなかったり、本質がわかっていなかったりして、よく理解したつもりでも、そこから次の知識や技術へはなかなか発展していきません。勘違いとか聞き違いというのもあります。自学自習がないと本当に学んだことにはならない。こういう話は、みんな中1の初めに聞いているでしょう。

 ところで、あまり全校朝礼で話すようなことではないかもしれませんが、やりなさいと言って与えられた宿題や課題をやり遂げる習慣付けは、自学自習への第一歩です。ところが、最近、やり遂げる意識のない生徒が多いという話をよく聞きます。冬休みの宿題がまだ終わっていない生徒もこの中にいるでしょう。私が以前担任をした高2か高3のクラスの一人のまじめな生徒が、ある先生の宿題が多すぎてどうしても終わらないと訴えてきたことがありました。この生徒が言うならそうかもしれないと思って、私はその先生にこの生徒の話をしました。みんなもやるだけやってそれでもできないというなら、先生に相談しなさい。その勇気は大切です。だけどほとんどの場合、もっと楽しいことをしたいと言って逃げているのでしょう。

 そもそも勉強をする目的がそれなりの成績を取るためということぐらいにしか感じていなかったら、その人にとって勉強は、単なる義務とか重荷でしかないかもしれません。楽しくないと言ってすぐに逃げるでしょう。本当に大事なことは、何のために勉強をするのかということを自分でよく考えることです。一人で考えるだけでなく、友達と議論したり、先生と話をしたりすればいい。そういうことをまじめに考えることを嫌って、とりあえず今が楽しければいいという気持ちでは、何も成長しません。

 3学期は1年のまとめの時期です。勉強についても、授業と自学自習をセットにしていつも以上にしっかりとやってもらいたい。なかなかそのようにできないという生徒は、そういう自分を仕方ないと思わず、何とかしたいという気持ちをまずは持ってもらいたい。
 もうしばらく「自学自習」という言葉を掲示しておきます。