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講話

3学期終業式

62期生の皆さん、中学卒業おめでとう。
 いつもの全校朝礼と変わらない簡素な卒業式になりましたが、今君たちに授与した卒業証書は、広島学院中学校の3年間の課程を修了したことと併せて、9年間の義務教育課程を修了したことをも証する証書です。君たちは中学卒業という大きな節目を迎え、4月からは自分の意志で、自分で希望して、高校生活を始めることになります。どんな高校生になりたいのか、どんな高校生活を送りたいのか、高い志を持ってよく考えてもらいたい。いい高校生活を始めることができるよう、春休みの間に心も頭も体もしっかりと準備をしておいてください。

 さて、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため2週間ほど前から学校が休校になり、みんなにとっては16日ぶりの登校になりました。久しぶりに登校し、体を動かしたり友達や先生と顔を合わせたりして、ほっとした気分になっている生徒も多いのではないかと思います。
 2週間前は、この感染症をどの程度恐れなければならないのか、あまりはっきりとした情報がないまま休校になったようにも感じていました。だけど最近になって、もしも何も対策を講じなければ、日本国内で1000万人を超える人が感染するかもしれないとか、数千万人が感染してもおかしくないといった話を、どれくらい根拠のあることかはよくわかりませんが、耳にします。色々なスポーツ大会やイベントが中止になったり無観客で行われたりしているのを見て、あらためてことの深刻さを知るという状況にもなっています。
 学校では、できれば今週、1日でも2日でも授業をしたいと思って準備をしていたし、春休みになれば部活はできるかもしれないという可能性も考えて、そちらの方も準備をしていました。しかし、今の内外の情勢や他の学校の対応なども踏まえ、春休み中もこのまま休校の措置を続け、部活や課外活動は行わないことにします。

 2週間前に突然休校になり、学校に来て授業や試験を受けたり部活をしたりという日常がなくなりました。その代わりに時間の管理が各自に任され、するべきことをどれだけ自分でできるかが問われることになりました。するべきことというのは、与えられた課題だけではない。時間があるときにやっておきたいことややっておくべきことが、それぞれにあるでしょう。
 実際にこんな状況で充実した時間を過ごすのは、なかなか難しいという生徒が多いかもしれません。何となく2週間が過ぎてしまったという生徒もいるかもしれない。だけど、今までの2週間と同様にこれからの約3週間も、どのように過ごすか各自に問われています。そのことをよく意識してもらいたい。感染症が一日も早く終息することを祈りつつ、この与えられた時間を少しでも意味のあるいい時間にすることを、ぜひ心がけてください。
 また、クラブやその他の活動で一生懸命に準備していた大会が中止になってしまったという生徒もいると思います。大変残念なことでしょうが、仕方がない。何とか気持ちを切り替えて、今できることに励んでもらいたいと思います。

 新年度は4月3日が新中2の登校日、6日が中学入学式、7日が始業式の予定です。予定通りできるのか今はまだ何とも言えませんが、今後の状況を見て判断し、HP等で知らせます。