いよいよ今週の金曜日は体育祭です。テーマは「結」。日に日に体育祭モードになってきました。
先日の川崎体育委員長の熱烈スピーチ、授業中の競技練習、放課後の応援練習、体育委員幹部の職員室での打ち合わせ、ほとんどの先生方が帰った後、深夜にいたるまでの体育科の先生方の打ち合わせ…。見えるところ、見えないところでの皆で体育祭を盛り上げていこうとする動きを見て、私も当日をとても楽しみにしています。
さて、今日は、体育祭を前に一つだけ心に留めてほしいことをお話しします。
それは「最後のひと押しの力」ということです。
体育祭の競技では、あと一歩で届くか届かないか…そんな場面が必ずあると思います。スウェーデンリレーでも、n人n脚でも、綱引きでも。ゴールまで残り数メートル、腕が抜けそうに痛い、足が重い、それでもあと少し踏み出せるかどうかで、結果が変わります。
新約聖書の中にこういう言葉があります。
「私たちも、忍耐をもって、自分に定められている競走を走り抜こうではありませんか。」(ヘブライ人への手紙 12章1節)
これは、競技のことだけではなく、人生全体を表す言葉ですが、体育祭にもぴったりの言葉だと思います。
「最後のひと押しの力」は、自分のためだけではなかなか出ません。仲間の声援、友だちの笑顔、応援団のたなびく旗…そういうものが背中を押してくれるのではないでしょうか。
だから体育祭は、ただ「競技をする日」ではなくて、仲間と一緒にその“最後のひと押し”を出し合う日だと私は思っています。
当日は、勝ち負けはもちろん大切ですが、それ以上に「みんなで力を出し切った」と思える一日にしてください。きっと終わったときには、心の中に温かいものが残るはずです。
では、金曜日、全員が最高の力を出し切れるように祈っています。