今日は試験2日目ですが、先週10/15(水)と10/17(金)の2日間で実施した中2ILの授業について紹介します。
今回はゲストスピーカーとして、三滝グリーンチャペルの郡美矢牧師にご来校いただきました。
スピーカーといっても、郡先生の講演は声では行われません。全編手話を通して行われます。

郡先生は生まれつき耳が聞こえず、ろう学校に通っていました。
学校を卒業してからは、歯科技工士としてカナダで働いたり、アメリカの大学で教育について学んだりと様々なご経験をされてきました。
現在は、三滝にある教会で牧師をされていて、日本でも数少ない手話による礼拝を実施されています。
当日は、手話だけでは生徒たちは内容がわからないので、広島県ろうあ連盟から手話通訳の上田さんに来ていただき、手話を目で見て、通訳を耳で聞いてお話を聞きました。

郡先生ご自身にとっては、耳が聞こえないことが「普通」であり、決して「かわいそう」なことではないこと。
山に登る道は一つではなく、障害にぶつかったら違う道を探せば良い。
だから、だれもがやりたいことを「できる」という力強いメッセージをいただきました。

また、後半は実際に手話を体験してみよう、ということで、
バナナやみかんをどうやって手話で表すか考えたり、先生が表した手話を当てるクイズ、
またペアになって、相手が投げたボールの種類を瞬時に予想して受け止めるゲームなどを通して、
楽しみながら手話について学ぶことができました。







最後に、「デフリンピック」について紹介します。
デフリンピックは耳が聞こえない人のためのオリンピックで、パラリンピックとは違い、視覚的保障があるだけでルールは全てオリンピックと一緒です。
100回目を迎える記念すべき大会が、来月11/15から東京で開催されます。
今回講演に来てくださった郡先生は、こちらで国際手話通訳者として活躍されるそうです。
この機会に、ぜひ応援をお願いします!
