中2ILでは、先日、学年一斉で講演会を開きました。
テーマは、「人権が尊重される社会のために〜ハンセン病問題から学ぶ〜」。
講師には、岡山県にある国立療養所「長島愛生園」の歴史館で学芸員をされている田村朋久さんをお招きしました。

中2のILではこれまで、生命倫理や障害に関する学習を通して、命の大切さ・重さ、社会におけるマイノリティへの差別の問題など、難しいテーマを扱ってきました。
3学期からは、さらに具体的な事例として、ハンセン病にまつわる問題について考えています。
今回の講演は、その総まとめとなるものです。
ハンセン病は、かつては「らい病」と呼ばれていました。
一度罹患すれば、感染を恐れられ、差別され、家族と離れて療養所で暮らすことを余儀なくされるなど、基本的な人権が守られないような不当な扱いを受けてきました。
しかし、実際には、らい菌の感染力は極めて弱く、戦後の頃からは治療法も確立されており、隔離をしなければならないほど恐ろしい病気ではありませんでした。
そうした背景から、田村さんは、自分たちが新たな差別を生まないために、
「正しい情報を掴もうとする姿勢をもつこと」
「そのために、まずは関心を持つこと」
そして、
「どの情報が正しいか迷ったときは『人権が守られているか』という感覚で判断すること」
が大切だと伝えられました。
この情報が溢れる時代にあって、とても重要な視座を与えてくださったように感じます。
「人権感覚」という言葉がありますが、これをもった生徒が増えてくれるよう、種を蒔くことができていたら嬉しく思います。
