学校だより

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グローバル未来塾inひろしま

生徒たちは学内にとどまらず、学外でも様々なプログラムに挑戦しています。

本日はあるプログラムに参加した高校一年生の生徒の文章を紹介します。

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 昨年7月からこの2月まで、「グローバル未来塾inひろしま」に参加しました。国際平和を希求し、将来世界的に活躍できる人材を育てるために、広島県が行う高校生を対象としたプログラムです。県内の様々な学校の高校生が集まり核軍縮や紛争解決などの国際課題を学び、思いを伝えるための英語力を育成します。大きな研修としては、8月の「ひろしまジュニア国際フォーラム」で5日間海外の若者と議論し、一緒に「広島宣言」を作るもの、10月・11月の、沖縄・長崎(今年度はどちらか片方に参加)の遺構を訪れ、現地の高校生と交流するもの、1月の「フィリピン研修」などがありました。

~長崎にある被爆遺構の訪問~

~長崎研修後の成果報告~

 このプログラムは学校内の掲示板で知りました。以前から広島の学生として平和について考えを広げ、活動したいと思っていたこともあり、応募を決めました。インターネット上のブログで過去に一度学院生が参加していることも分かって、それも後押しになりました。

 応募する時は、とにかく知りたいなと思っていました。世界でどんな問題が起きていて、何が解決を阻んでいるのかを知って、解決のための方法を考えられると思ったからです。

 グローバル未来塾inひろしまでは、世界でどんな問題が起きていて、どのような行動がなされているのかを知ることができました。実際に学んでいくうちに、これまで抽象的に捉えていた平和は、戦争や核兵器だけでなく、貧困や気候変動などの問題とも複雑に絡み合っているということも知りました。知れば知るほど、問題がたくさんあることがわかってきました。ですが、そんな状況でもひとつひとつの小さな問題の解決に取り組んでいる人たちが大勢いることも知りました。これらの問題はまとめて一気に解決できるものではありません。かといって一つ一つ解決に取り組んでも終わりがあるかも分かりません。

 それでも、平和のために取り組んでいる人がいて、平和にすこしずつでも近づいていること。押し返されても前に進む力があり続けるということは、絶えることのない希望だと思いました。

 解決しなければならない問題を特に心に刻んだのは、やはりフィリピン研修です。私は学院のフィリピン研修にも参加したので、2回目のフィリピンでした。今回は違う貧困地域を訪れてそこで暮らしている人の話を聞きました。

 フィリピンの貧困街では、子どもたちは元気に遊んでいるし、大人も笑顔で挨拶してくれます。そこで、思ったほど苦しそうじゃない、と思っていました。実際に家庭を訪れて、「なぜ鶏が多いの?」「普段はなにをしているの?」という日常的な質問をしました。そして最後に、私は言葉を選びながら、「この生活に満足しているか?」と聞きました。すると、「全く満足しているわけではない。機会がなかった。」と。この言葉を受け取った後の帰り道で、子供達や大人と目を合わせられなくなりました。貧困で高校を2年で辞めてしまい、十分に教育を受けられなかったそうです。あの辛そうな顔は忘れられません。温かい雰囲気の中にも確かにある格差を目の当たりにして、これが、世界が直面している問題の本質だと感じました。

~貧困街での質疑応答~

 深刻で複雑な問題に取り組むには、役割を決めてたくさんの人で取り組む必要があります。まず各分野に詳しい人(専門家)が問題を把握してリーダーシップをとるでしょうが、そうでない立場の人を交えての話し合いや交流が欠かせないと思います。他の役割からしか見えない視点もあるし、絡み合った問題が役割を超えて協力することでほどけていく時もある。他の役割とのつながりを意識し、かつ自分の役割を全うできるような柔軟なリーダーシップを発揮できるようになりたい。そして、まずは自分の分野を開拓し、深めていきたいと思っています。

~修了式での英語スピーチ~

~フィリピンで印象に残ったことの共有~