木曜カト研 第一グループです。
新学期がはじまってからは、夏休みの思い出を分かち合ったり、キリスト教&イエズス会クイズ大会をしたり、「Ad Majorem Dei Gloriam」を皆で歌ったりして、まったりと過ごしていましたが・・・
10/9(木)から、少し気が早いけれど毎年恒例のクリスマス会に向けて、出し物の計画立案をすることにしました。
まず、「カタルタ」を用いてアイデア出しをしました。

それぞれが考えたアイデアを組み合わせると、とても面白そうな企画ができました。
今日は、企画に関連して、イエス・キリスト降誕が描かれている、ルカによる福音書1:26-38および2:1-7などを生徒が朗読し、神父様に解説していただきました。
また、受胎告知の絵画に関する面白いお話を聞くことができました。
受胎告知と聞いて私たちの頭に思い浮かぶイメージは、座っているマリア様に天使ガブリエルが跪いて対面しているイメージで、それは主にルネサンス期の絵画、たとえばレオナルド・ダ・ヴィンチやフラ・アンジェリコが描いた絵にもとづくものです。
ところが、長崎にある隠れキリシタンによって描かれた受胎告知の絵画では、絵の様子がかなり違います。
西洋画では中性的に描かれていた天使ガブリエルは、トンビの羽のようなものを肩に装着した髭を生やした男性として描かれています。受胎告知を空から見守る神様もまたふさふさの髭をたくわえていて、鬼のような風貌をしています。そして、マリア様は、受胎告知をされているのにもう子どもを抱えてしまっています(この理由は、当時の日本画では、たとえば鳥獣戯画のように一つの絵の中に時間の経過をともなうさまざまな場面が描かれる傾向があったから、とのことでした)。
西洋から口伝で伝わった神様、天使、マリア様を当時の日本人が解釈するとこのようなイメージになるのか、ということが伝わってきて面白かったです。

最後に、いつものように聖堂に集まって短い静かな時間を過ごしてから解散しました。
これから始まるクリスマス会の準備が楽しいものになりますように、
木曜カト研のメンバーで、学年閉鎖のために今日来ることができなかった中3のIさん、Wさんがどうか無事でありますように、
もうすぐ始まる中間試験に向けてがんばることができますように、
と皆でお祈りしました。