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講話

3月3日 朝礼

おはようございます。
 言うまでもないと思いますが、学年末試験まで1週間となりました。今年度の勉強の仕上げを、きちんとやってください。

 今日は初めに学院カップの表彰をします。(高2B組の表彰)
 高2が貫禄を見せた形になりましたが、ベスト4に高1が3チーム残ったということで、高1の頑張りも光った大会だったと思います。
 

 さて、行事予定表にも書いてありますが、今週の水曜日は、キリスト教会では「灰の水曜日」と呼ばれる日です。そのことについて、今日は少し話します。

 灰の水曜日は、復活祭(イースター)の日から、日曜日を除いて40日遡った日と決められています。この復活祭が何月何日かというのは毎年変わるのでわかり難いのですが、「春分の日の後の最初の満月の、その後の最初の日曜日」というように決まっています。今年の場合、春分の日が3月21日で、次の満月が4月15日の火曜日です。だから今年の復活祭は、その後の日曜日の4月20日です。復活祭は必ず日曜日で、そこから日曜を除いて40日遡ると、必ず水曜日になります。今年は、今週の水曜日がそれに当たるということです。今年は、春分の日が満月の4日後なので、例年と比べるとかなり遅い灰の水曜日と復活祭になります。

 復活祭は、イエス・キリストが十字架で亡くなり、3日目に復活した、そのことをお祝いする日ですが、復活祭までの40日間は、キリスト教会にとっては、日ごろの悪い行いを反省して心を清らかにして復活祭の準備をする期間になっています。その期間の始まりが灰の水曜日です。そして、この期間をカトリック教会では「四旬節」と言います。「旬」は上旬下旬の「旬」で、10日という意味があります。だから、四旬節とは40日間という意味です。

 今週の水曜日、学院でも1時から聖堂で、灰の水曜日の典礼が行われます。その中で司祭が、一人一人の額に灰で十字架の印をしますが、人は塵であり、塵に帰っていくということを思い出すためだそうです。塵というのは、ほんの小さなもの、取るに足りないものということでしょうか。謙虚な気持ちになって、傲慢な自分、自己中心的な自分を悔い改める、そういう自分とは正反対の自分に回心する、灰の水曜日の典礼にはそういう意味があるのだそうです。典礼には誰でも参加できるので、よかったら、水曜日1時に聖堂に来てください。