講話

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20260608全校朝礼「光を人々の前に輝かせよ」 

 いよいよ梅雨に入りました。毎日じめじめしていて、なんとなくイライラしたり、体が重く感じたりする人も多いでしょう。特に体育の後の教室の空気は…まあ、男子校ならではの「濃厚な」ものになっていますね。体調管理のためにも、冷房をつけていてもしっかり換気もしてくださいね。 

 さて、中間試験が返却され、保護者面談がありました。結果を見て晴れやかな顔をしている人もいれば、この梅雨空のように、どんよりしている…という人もいるかもしれませんね。しかし、いつまでも、どんよりしていては前に進めません。 

 私が朝学校に来て、とても清々しい気持ちになる光景があります。それは、誰よりも早くから下グラウンドに出て、走っている陸上部員、サッカー部員の姿です。7:30過ぎには、ある生徒がたった一人で黙々と走り込み、あるいはボールをさばきはじめています。誰に言われたわけでもなく、ただ「速くなりたい」「強くなりたい」という純粋な思いからでしょう。すると、そのひたむきな姿に引っ張られるように、一人、また一人と自然に仲間が集まってきて、8:00すぎには複数のメンバーで、自主的な熱気のある朝練が行われています。練習を終えた彼らの顔は、このじめじめした気候とは真逆の、本当にすっきりとした、いい表情をしていますよね。 

 ここには、とても大切な法則があるように思います。 

 それは「誰かが熱をもって動けば、必ず周りに伝染する」ということです。 

 新約聖書のマタイによる福音書(5章16節)に、こんな言葉があります。 

 「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。」 

 これは、有名な、「地の塩、世の光」の一節です。 

  誰かに言われるのを待つのではなく、まず自分から動いて光を放てば、それは必ず周りの心を照らし、周囲を巻き込んでいく力になる。 

 いよいよ文化祭が迫ってきました。今年のテーマは「0(ゼロ)」ですね。 これまでの学院を一度壊して「0」にし、新しいものを創り出す。まさに今、各クラスや委員会で、皆さんがゼロから企画を立ち上げている最中だと思います。意見がまとまらず、イライラすることもあるでしょう。でも、朝のグラウンドの彼らのように、誰か一人が「絶対に面白くしてやる」と本気で動き、光を放てば、その熱は必ずクラス全体、そして学院全体に伝染していきます。 

 過ぎた試験のモヤモヤも、部活での悔しさも、梅雨のイライラも、ここで一度すべて「0」にリセットしてください。そして、この2週間は、皆さんが光を放ちあう時期です。皆さんの手で、今年の文化祭を最高の「0からの創造」にしてくれることを楽しみにしています。今週も一週間、元気に頑張りましょう。 

 最後に、連絡をします。 

 コロナ前までは、文化祭に先立って、「文化講演会」を文化祭初日に開くのが本校の習わしでした。しかし、近年、文化祭当日には、講演会は行っておらず、今年度も同様に文化講演会は当日に行いません。その代わり、9月に劇団ハトノスさんの「Pica」をアルペ講堂で鑑賞する予定です。劇団ハトノスは、52期生の青木文太朗さんが主催する劇団で、「Pica」は、黒い雨訴訟を題材とした演劇です。また、近くになったら具体的なお話をします。 

 以上です。